調査法(質問紙調査)

複数の質問項目や尺度から構成された質問紙(アンケート)によってデータを集め、統計的分析にかけて、心理的現象を明らかにする研究手法。

利点

短期間で多くの人に実施でき、行動の一般的な傾向を把握することができる。また、外からは観察しにくい、意見や態度、感情など協力者の内面を知ることに便利な方法である。

欠点・注意点

質問の言い回し(ワーディング)によって回答が左右されたり、調査内容によっては回答に社会的望ましさや虚偽などの歪みが入る可能性がある。

郵送による調査では回収率が低くなり、結果の一般化が難しい。

集団への一斉調査を行う場合、対象が大学生に偏りやすい。また、ウェブ調査でも、比較的高学歴の回答者に多いという指摘もあり、標本の偏りには注意が必要である。

一回だけでの質問紙調査で要因同士の関連は明らかにできるが、因果関係を特定することはできない。これを克服するための手法として、パネル調査(縦断的研究)がある。

広告